ニヤニヤ笑う友達に急かされて僕もスーツに身を包んだけど

妙に恥ずかしくて二人して友達をこずいて笑った。

友達の皆が祝ってくれて

手作りの可愛らしいケーキにナイフいれて

友達が作ってくれた指輪を交換して

料理を食べて

騒いで

そんなのいつもとやってることは同じなのに

状況が違うだけでこんな幸せな時間になるのかと思った。

病室で騒いでるといつもなら怒りにくる先生たちもその日ばかりは見てみぬフリをしてくれた。



幸せだった。




本当に幸せだった。

他のどんなことが色褪せようと、この日のことはずっと色褪せないよ。

僕の想いもずっと変わらずに君のものだよ。

今は離れ離れになってしまっているけど

必ず迎えに行くから

今度は心から祝福される結婚式をあげようね。