中央を見ると
ありさが私をみていた
ありさは
私に必死に助けを求めていた
〖‥助けて‥〗
ふとありさがそう言った気がした
でも皆の声でかき消されてしまった
これから‥
明日から‥
私はどっちにつけばいい?
ありさの味方したい‥
でも私もいじめられる
だから‥怖いから‥
今ありさを苛めてる奴らに
なにかされるのが‥
だから‥
なにも
出来ない‥
ありさを助けることも‥
話を聞いてあげることすらも
そのまま時はすぎ
その日の下校途中に
見た空はどんよりと曇っていて
まるで私の心をそのまま
コピーしたように思えた
