───ガラガラガラ‥




教室のドアをあけた瞬間‥





クラスの騒がしい声がピタリと止んだ






‥‥‥‥‥‥?




不思議に思った私は近くの子に
何が起こったのか聞こうとした瞬間‥



『きゃぁーっ!
 近づかないでー笑
 汚らしいー笑
 きゃははははは』



その言葉を合図に
するかのように



一斉にクラスから罵声が浴びせられた



『キモーイ』

『死ーね死ーね』



いろんな言葉が聞こえてくる



もぅうんざりだ‥‥‥
なんなんだ



─────はっ!
     そうえばありさは‥
 

‥探しても
 クラスの中には見つからない



見つからないのが
気になった私はありさを目で
探していた



すると‥
私を見ていた
あのボス的存在の男子に
ありさを探しているのがバレてしまった




『おい!お前ら一回止めろ。』



その一言でまた静かになり
そいつは私の前までやってきた


私は心臓が飛び出しそうなぐらい
恐怖で胸が苦しかった
    

恐る恐る顔を上げると
不適な笑みを浮かべていた
奴がそこにはいた


『ありさちゃんを探しているのかなぁー?
 弱虫りーりーなーちゃーん?笑
 でもねー安心して笑
 まだありさちゃん死んでないから』



「はぁっ?!
 ど‥どーゆうこと?」


焦りと恐怖、不安が入り混じり
私は早口になる


『え?
 つーまーりー
 これからありさちゃんと
 りりなちゃんを俺らクラス全員で
 苛めるためにまだ
 ありさちゃんは
 死なせてないってことだよ?笑
 分かりましたかー?
 弱虫りーりーなーちゃん』



「うそ‥ちょっと待って
 なんで私まで‥‥
 なんでよ?!
 しかもありさは?
 どこにやったのっっ!!」



思わず大きな声を出してしまった



だって数時間前までいじめられていたのは
ありさだけだったのに‥


『なんでって笑
 自分がやったこと分かってないの?
 バカだね笑
 ほんっと。
 ありさちゃんを見殺しに
 したでしょ?』



「み‥見殺しなんて‥
 してなぃ‥‥。」



『うっわ、言い逃れかよ。』


クラスの女子の一部が
そう言ったのが聞こえた


するとまたさっきの男子が
こう言ってきた


『つまり弱虫莉里奈ちゃんには
 罰を与えなければなりませーん
 だから
 ありさちゃんと一緒に
 罰を受けてね?笑
 あっはははははははははは』



〖あははははははははははははははは
 はははははははははははははは‥〗




クラスみんなの
笑い声が
響く









もぅ私には絶望しかなかった