もぅありさの友達として失格だ


いや‥もはや人間としてもぅ失格だ‥



そう私は頭の中で
何回も繰り返されるありさの声
を聞きながら思った‥




  ***************

────莉里奈ーっ、大丈夫?



振り返ってみると
そーやってありさはいつも私を
心配してくれたっけ‥



緊張しすぎて発表が上手くいかなくて
泣いちゃったときも
先生に怒られて自信なくしちゃったときも
‥‥‥‥クラスから苛めにあったときも


そう‥今のありさの状態のときにも


ありさは中学のときからずっとずっと
助けてくれた‥




そうおもうと余計に涙が溢れた




─ポタッ‥ポタッ‥
涙がコンクリートの上に落ちて
シミをつくっていく

「っ‥‥‥ごめん‥っ‥ごめん‥ありさ‥」




謝っても謝っても意味が無いのを
知っているのに今の私には
そうするしかなかったんだ