この想いが君に届くように





愛は可愛い顔でふぅとまたため息をついた。



「でも…彼氏じゃん、私はただの幼なじみとしてしか見られてないし…」


「…んー…そうかなぁ?」


「そうだよ」



愛には隣のクラスに、瀬藤宗也(セトウソウヤ)くんと言う彼氏がいる。



宗也くんはすごくカッコよくて、愛とはお似合いカップル。


私は彼方の方がカッコイイと思うケド…




野球部にしては少しだけ長めの髪。


小さめの顔に大きめで黒目ががちの瞳。


スッと通った鼻筋。



実際、彼方はモテる。


告白とかバンバンされちゃってるし、バレンタインとかチョコいっぱい貰ってるし…




私も一応毎年チョコは渡してるんだけど…あの量にしたら迷惑だよね…






「まぁ、高校に入る前に頑張ってね?」


「高校分かれる気は無いけどね…」



私は笑って愛に言った。


すると、ガラッと音を立てて開いた教室のドア。

そこには彼方がいた。