この想いが君に届くように




「寒いね…」


「おー…」



私は上を見ながら歩いた。



「日向、転ぶなよ?」


「大丈夫だもん」



パッと彼方を見ると手に何かを持っていた。




「か、彼方…それは…」


「へっへー…か・い・ろ!」


「ずるいっ!!私にも貸してよ!」



私に見せ付けるようにしてカイロを触る彼方。




「あったけー」



ニヤッとして私を見る。



「ばかなた!」


「うっせー!ドジ!」


「うぅ~……」



寒さで手が痛くなる。


ハァーと息を手に吹きかけて寒さを和らげようとした。