この想いが君に届くように





これだけは…私だけ。

特別だよ、あなた達とはちょっとだけ違うんだって。




そんな自分が、時々たまらなく嫌になった。



少し校門の所で待っていると、校舎の入り口から人影が見える。


私はその影に気づくと、すぐにそっちを食い入るように見た。




「彼方っ」


「あ、日向…わりぃ、待ってた?」



彼方は私を申し訳無さそうに見た。



「ううん、別に…寒いから早く帰ろう?」

「ん」




私と彼方は朝と同じように並んで歩いた。




もし、これが…想いあう恋人同士で出来たらって…何回も思う。

だけど、私にはソレを伝える勇気なんて無いから。



今は…このままでいい。


この関係を壊したくない。

失くしたくない。




朝の様な会話は今は無い。



少しだけ、彼方の方を見ると彼方は何かを考えているようだった。



私はそれを見て、馬鹿みたいに心臓が高鳴る。