「日向、準備できたか?」


「彼方、おはよ!」


「ん、はよ」



私は目の前にいる幼なじみに玄関で挨拶をした。





「お母さん、行ってきます!」


「うん、気をつけてねー!」




リビングに向かってお母さんに行ってきますをする。


すると、大きな声で帰ってくる返事。




私は靴を履いて前を見ると、彼はもう外に出て待っていた。




「日向、時間ちょっとヤバいから少し急ぐぞ」


「うんっ」




私は景山日向(カゲヤマヒナタ)。


中学2年生。



って言ってももうすぐに春休みになって3年生になるけどね。


後1ヶ月ほどで…





そして毎朝私を家まで迎えに来てくれるのはお隣さんで幼なじみの穂波彼方(ホナミカナタ)。