「───僕…は
そう…言…う事…を言う…人…は…嫌い…で…す
…そ…う…言う…事…を…言う…人ほ……ど…裏……切…る…」
桜井くんはメガネをとりながら前髪をズラして私の瞳を見つめてきた
そして、桜井くんの顔を初めて見た…
桜井くんの顔を見た瞬間
──ッツ
言葉を失ってしまった。
桜井くんの顔は凄くキレイな顔をしていた
切れ長の目だが瞳はクリッとしていて
鼻はスットながくて
唇も形がよい
イケメンとかは興味がないのだけど
私がわかるように栄井さんど同レベルくらいキレイな顔をしていたのだ
ただ瞳は───
私を写しているが私に怯えているみたいだ
「どっ、どうして私に顔を見せたの？」
そう聞くと桜井くんは
「かっ…海…が…さくら…い…さん…な…ら…大…丈…夫…だっ……て…いっ…て…いた…の…で…」
栄井さんが？
何故？
そう言えばこの前も栄井さんはそんなことを言っていたよね…？
「そっか…」
