なんか別人に感じているのは私だけ?
って思うほど行動している。


私が見る限り椅子に座って分厚い本を読んだり一人でもくもくと勉強したり…

たまに栄井さんと廊下で喋ってはいるけどあまり机から離れないくらい行動していない。




それに自分からは行動しない


つまり、これは少しだけ心を開いてくれてるのかな?

と勘違いをしてしまってもいいのかな?




「あっ…あ…の…」






と恐る恐る声をかけてきた。


……うん、心を開いてくれてはないのかも







「なに?」





「えっ…と…桜井さん…は……なぜ…僕…を庇…って…く…れ…るん…で…す…か?」







……庇う?
私は別に桜井くんを庇っているわけではないと思っている。


けど、まぁ実際どうなんだろう?




「…………。」





ん~何て言ったらいいんだろ?



「さ…っ…さく…ら…い……さ…ん?」




と桜井くんは顔を覗きながら大丈夫ですか?
と聞いてきた。




「うん、大丈夫。


それより質問の答えだけど…



困っている人がいたら私は誰であろうと庇ったりするよ」







と言うのが私の答え

多分、歩にズットそうしてきて貰ったからこう言う考えなんだと思う






「そう…です…か….。」








桜井くんはそう言うと

カチャッとあの分厚いメガネをとった