中庭に着いて椅子に座った。



少しの間無言が続いた。



そして先に口を開いたのは理冬だった。



「濱本のことが好きなんか?」


「は?」


「何か慰めてもらいよったし?」


「あぁ…あれは違うよ?相談にのってもらっただけ」


「何か触られよったやん」



さっきから何?



相談にのってもらいよっただけって言いよるやん。



「……」



それは確かに否定はできん。



でも…そういういやらしい行為をしよったわけじゃないもん。



「何の話?相談なら何で俺に言わんの?何でアイツなわけ?」



理冬のことで悩んでんだから理冬に相談とかできるわけがない。