「…麻栗が早く動かんかったら…夜里違う人ととピアス交換するよ?どうすんの?」



岬光も真顔でそう言ってきた。



真顔っていうよりも睨まれてるけど…。



俺意外の奴と…?



交換して…結婚まですんのか?



ちょっと…それはいけんやろ。



「ちょっと…俺」


「ん?なんて?」


「俺……」


「うん」


「トイレ…言ってくる」


「は!?」



そう言って俺は席を立った。



ホントはトイレなんて嘘。



夜里のところに行こうと思って立った。