すると紅愛と岬光がニヤニヤしながら俺のところに来た。



何だ…?



文句言いに来たのか?



それにしてはニヤニヤしてんな。



「何だよ」


「麻栗さ、夜里のこと好きなんやないん?」



紅愛が真顔で言ってきた。



好きって言えばどうなるんだよ。



「だったら?」


「何で、自分から気持ち、伝えようとせんの?」



そんなん無理。



そういうキャラじゃねーし。



俺が告ったとこで夜里は…もう俺のこと好きじゃねーだろ。



「夜里は俺のこともう好きじゃねーよ」


俺がそう言うと紅愛が



ボコッ!!!



「痛ってぇ…」