「麻栗…お前夜里に何したん?」


「……何もしてねぇ。ただ…」


「ただ?」


「何もねーって」



照魔はブスゥとした。



いちいち、何で話さんといけんのんか。



ホント、照魔と夜里は似てるよ。



気になったことはしつこく聞いてくる。



気も合うみたいやし…。



チラッと夜里を見た。



え…泣きよん?



まさか…俺が原因か?



うわぁ…やっぱ俺、サイテー。



どうしろってんだよ。



夜里の夢みて寝坊したとか言えねーじゃん。



ホントのこと言ったってどうこうなるわけじゃねーだろうし。



それに…俺は夜里を一回振ってる。



だから…今更好きだなんて言えねー。