「この音は何?」


私は不思議そうに聞いた。


「きゅーきゅーしゃって言うんだよ!倒れてる人を助ける大事な役割をしてるんだ!」


元気いっぱいに言う。


凄いじゃん・・・瑞希楽しそう・・・

それよりお母さんは?お父さんは?


「お父さんは?」


瑞希はちゃんと私に水を持ってきてくれた。


「けいさつかんって人に連れて行ってもらったよ。」


「何で連れて行かれるの?」


「悪いことをしたからだよ。」


「お母さんは?」


「今は病院だよ。」


「何で?」


「今は息がないみたいだから」


私はこの状況を分かるほど大人じゃなかった。