「俺の口から言いたく…ない…」


震えてるよ…

「大丈夫だよ…瑞希…私が…いるじゃん…」


「けど…美優が一番傷ついているだろう!?」


「ま、まぁ…」


「俺だって…美優が…」


私は瑞希の体をギュゥッっと抱きしめた。


「美優ありがとう」



「ちょっとちょっとちょっと!私の瑞希返してよ!」


「莉奈…それは言いすぎだよ!ハァハァハァ」


舞…莉奈のかばんとか持ってきてくれていたんだね…


どんだけ優しんだよ…




「舞もバスケ部入る!!」


私の心はパァーっと明るくなった。



「私は…」



莉奈は何も言えなくなった。


ザマーミロだっ!


「私は吹奏楽部に入るもん!!!」


強がっちゃってぇ。



「何よ!その目は!」


「ごめんね…私状況読めてない…」


「明日瑞希と私が付き合ってるのに美優が邪魔してきたってみんなに言ってやろう!」


「莉奈!!もうやめな!強がるのはよそう…?いくら母親が居ないからって…」