「誰かな!?」

私は元気良く瑞希に聞いた。


「おすそわけかな!?」



今思い出せばそんなの事件の次の日に持ってくる人は誰もいないでしょ。


と泣いてる顔に笑みがこぼれる。



「おすそわけ?」

当時知らない私は聞いた。


「近所って人が残り物をくれるんだよ!隣の家の人の残り物は結構おいしいよ!」


今覚えば近所って人なんていないよって心で感じてる。

隣の人かぁ~誰だったっけ?おいしいとか報告してる瑞希の顔が本当に隣の人から貰って食べてるようなガムシャラな笑顔だった。


「けど美優のご飯の方がおいしそうだなぁ~。」




こんなこと言ってるれる優しい人は瑞希だけだったよ。



「こんなことはいいから早くとぉー開けなよ!」


「う、うん!」


「美優危ないから隠れてて!俺が「いいよ。」って言ったら出てきてね!」


「うん!!!!」
ガチャ…




「警察ですけどもお兄さんかお姉さんいませんか?」



「僕たちだけですけど何のようですか?」


瑞希の真剣な顔がとってもかっこよかったよ。


「そっか、この家の住んでる人って知ってるかな?ちっちゃい女の子が住んでたって聞いたんだけどねぇ~。いないのかな?」


「美優のことですかぁ?」



「そうそう。どこにいるのかな?」