こいのはなし



「恋って、オッサンになると、人工的に作れるんだなぁ」

「それはちょっと意味が違うんじゃないかな」


彼の手から鼓動が伝わる。

彼の心の中では「恋」というものが、そういうものだったのだろう。


「私は指輪見るたびにどきどきするかも」


私の鼓動も、彼に伝わるといい。