「歩!!」




美穂は一瞬歩を追いかけようとしたが、半歩だけ戻り




「おじいさんありがとうございました」




頭を少しだけ下げて歩を追いかけた




「待ってよ歩!!」





「げっ!何で追っかけてくるんだよ!!」





「げっ!ってなによ!げっ!って!!!」




「うるせー!」




歩はそう言うとスピードを上げて海岸の方へ走っていった