「これ買う!」



「え!!」



「ん?なによ?買っちゃ悪いの?」



「だってこれ・・・・」




「え?壊れてるの?」



美穂は手にもった懐中時計を再び見た




「いや、そうじゃないけど・・・」



歩は少し考え込んでしまった




「どうしよ、母さんは今出かけてるし・・・・店番俺だしな・・・」




歩は小さな声で独り言を言った