月と蝶との秘密の糸




「シャ、シャイナー…」


私はビックリし過ぎて目線の先の在るシャイナーに読まれた文章の所を見つめていた。


吐息が耳にかかって、私の胸が激しく波つく。


「ん?何?」


少し笑いを含めて故意に耳に吐息を吹きかけてきた。


くすぐったくて、何だか不思議な気分。

背筋が真っ直ぐに伸びて、私は手元に在る本を閉じた。


「シャイナー、後ろから抱きしめられたら動け無いよ」


私はシャイナーの腕を右手で触って、上の見上げた。


真上はシャイナーの顔があった。