Sweet Devil~甘くて切ない異世界物語


誰もいないはずなのに、何故か視線を感じてしまうのはわたしの気にしすぎ…だよね。

チクリと少し手の痣が痛んだ…

わたしは少し顔を歪めて左手を右手で覆った。

「今日は何か変…」

朝、しかも家の中で視線とか……

少し後ろを振り返ったら、そこはいつもの大きな窓があるだけ。

大きな窓は、ベットのすぐ隣にある。

わたしは毎晩、窓に寄りかかって本を読んでから眠りにつく。

前に向き直して、「ありえない…」と静かに呟いてリビングに向かう為にベットから立ち上がった。


新しく踏み締める冷たい床は、わたしの全身の毛穴を徐々に開かせる。


「心は冷たいのに、入れ物の体は暖かいのね。」


わたしは自分を貶すように自分に冷徹な言葉を浴びさせた。