Sweet Devil~甘くて切ない異世界物語


ルシウスはわたしを立たせて手を離した。

わたしは名前を気にするなと言われたのでどうしようもない。

知りたいけど、“まだ知ってはいけない”と眼が物語っている様で眼を逸らせない。

ルシウスはわたしから少し離れて冷静な声で言った。

「瑞羽、瑞羽は俺の妃だ。それを物語っているのは、その左手の痣。俺と出会ってそれほど反応をしていると言う事は、今が限界だと言う事。早急に事を済ませなければいけない。

俺はニ代目魔天界王、ルシウス・ウィザーだ。

改めて宜しく。瑞羽。」