「ふふ…芳(かぐわ)しいこの匂いは、やはりレオン様の娘だな。 俺の…」 最後の言葉は聞き取れなかった。 呟くように言ってわたしの耳元を去った自信に溢れた言葉。 胸が五月蝿い。わたしは熱を帯びた男の人の眼差しが痛かった。 焦らされる行動が私の背を徐々に反らす。 男の人は頬から喉に右手をゆっくりとした動作で喉仏辺りを軽く触れてきた。 喉仏に触れたときに納得しきった顔を私に魅せてきた。 何で…そこまでわたしを焦らすの? 呟くように言って空を去った言葉