堕とされた翼


どれだけ叫んでも、誰にも聞こえない。


助けてはくれない。


それでも私は叫び続けた。


叫ばなければ、この人たちを受け入れたようん感じがしてしまうから。


枯れてかすれた私の声と、男たちの声しか聞こえない。


そんなはずのこの場所に、誰かの足音が響いた。