無理やり腕を捕まれて、どんどん人気のない奥の方へと連れて行かれる。


抵抗したくても、うまく体に力が入らずに引っ張られるだけ。


「ここなら大丈夫か?」


そう言ってずっと私を引っ張っていた人は立ち止まった。


ついた場所は、先ほどとは違い誰一人としていない…


路地裏だった。