「俺は癒麻ちゃんの助けになりたいんだ…。」
「!?お前…?」
ポツリと小さく呟いた悟に、樹は悟に聞き返そうとする。
「あっ!!急がないと遅刻だね。
樹急ごう!!癒麻ちゃんも亜衣ちゃんも走るよ!!」
樹が聞き返す前に悟は癒麻達の元へ走って行った。
(あいつ、もしかして癒麻のこと…?)
「樹。急いで、走るよ。」
悟は癒麻の手を取り、走ろうとしていた。
「あ!!てめぇ!?何ちゃっかり触ってんだ!?」
悟が癒麻を触ってるのを見た樹が三人の後を追う。
「学校まで競争だよ、樹!!」