「……。」
癒麻と悟は顔を見合わせて肩をすくめた。
「樹には時間かかりそうだね。」
悟は癒麻の耳元で囁く。
「そうね。」
癒麻と悟はお互いに微笑みあう。
「…なに笑ってるんだ?」
笑ってる二人を見て、樹は面白くない顔をしていた。
「何も笑ってないよ?」
悟は樹に笑って否定した。
「笑ってんだろ!?確実に!!」
樹は顔を一瞬だけ真っ赤にして怒った。
(あら?)
癒麻は樹が真っ赤になった瞬間を見ていた。
(樹、もしかして…?)
悟に怒る樹を、癒麻はもう一度柔らかい微笑みで見ていた。