「樹、癒麻ちゃん、おはよう。」
後ろから声をかけられ、癒麻と樹が振り向いた。
「あら?おはよう、悟くん。」
癒麻は声をかけてきた本人の顔を見て、柔らかく微笑んだ。
「おはよ、癒麻ちゃん。」
悟はニッコリ笑って癒麻の隣に立つ。
「…癒麻に近づくなって言ったろ?」
樹はムスっとした顔で悟を睨む。
「…樹、まだ認めてくれないの?」
悟は寂しそうに笑う。
「お前がまだ信用出来るとは限らないだろう。」
淡々と話す樹を、癒麻は困った顔で見る。
「樹ったら…。」