「ところで癒麻ってば、WINGに興味を持たないのってどうして?」

「え?
そういえばどうしてかしら?」

「何それ?
癒麻自分でも解ってないの?」

「癒麻は怪盗なんて興味ねぇよ」

樹は足を組み、足に肩膝付いた姿でフテクサレタように言った

「樹…」

樹は癒麻をチラッと見た

「癒麻はバアサンとお茶してる方が良いみたいだしな」

「そうね…
お婆様にお作法習ってる方が好きだわ…」
癒麻は少し苦笑いをしていた

「そうなの?
まぁ、ショウガナイわよね~
癒麻の場合は」

アユちゃんは納得したように笑った

「でも羨ましいわよね
癒麻は美人で頭も良くて、運動神経良いだけじゃなく、着物まで着こなせちゃうんだもん
こんな完璧な人が目の前にいるんだもんな…」