「もしかしたら予測のつかないことがあるかもしれない。
その時のことを考えて、二人もこの小型マイクを持っていて。」
悟は二人に小さな小型マイクを渡した。
「これをどうするの?」
癒麻の質問に悟は答える。
「これを耳に入れてて。
どんなに小さな声でも、キャッチ出来るように改造しといたんだ。
このマイク一つで通信は出来るよ。」
癒麻と樹は小型マイクを受け取る。
「ありがとう、悟くん。」
癒麻はニッコリと笑う。
「もしもの時は、作戦を変えることになるかもしれない。
それだけは覚えていてね。」
「解ったわ。」
樹は返事の代わりに、手に持った小型マイクを握りしめる。
(決行は明日!!)
三人は真剣な顔で見合った。