悟は立ち上がり、樹と悟は真剣な顔で見つめ合った。
「二人ともっ今は言い争いしてる時じゃないでしょ?」
癒麻は慌てて二人の間に割って入る。
「今は作戦考えるのが優先でしょ?決行は明日なのよ。」
そう、決行は明日の22時…。
予告状を出した今、変えることなど許されないのだ。
癒麻の制止に樹はその場に座る。
「そうだね、ごめんね癒麻ちゃん。」
悟は癒麻に笑いかける。
二人の腕を掴んでた癒麻は手を離す。
「もう時間が無いの…。」
癒麻は悲しそうに下を俯く。
「……。」
樹は悲しそうな顔をする癒麻を少しだけ見て、眉間に皺を寄せ、頬杖をつく。
「じゃあ、打ち合わせの続きをしようか?」
悟は癒麻の肩に手を置き、優しく座らせる。