(悟くん…)
「……」
樹は、ただ黙って悟を見ていた

「…お前、なんでそこまでする必要あるんだ?」

悟は樹の顔を見て、下を向いて目を閉じる

「君達と一緒だよ…
これ以上犠牲を増やしたくないんだ…」

「だからって、貴方のお父様は刑事なのよ?!
辛くないわけないじゃない!?」

「それは覚悟の上だよ
俺は今やらなきゃいけないと判断したのが今の君達と同じ気持ちなんだ
困ってる人を助けるには、それしか方法が無いんだ!!」
悟は思わず声に力が入っていた