(しまった!!)
二人はとっさに顔を隠す

樹は顔を隠しながら、癒麻を見て周りを見渡す
癒麻も顔を見られないように、顔を隠していた
(どこか逃げ道はないか!?)
樹は顔を隠したまま、周囲を見渡したが、周囲は警官隊が取り囲み逃げ道がなかった
(ちくしょう!!
このままじゃ俺も癒麻も捕まっちまう…っ)
樹は歯を食いしばった
(どうする!?)
“絶体絶命”と言う言葉が樹の頭によぎった
(せめて癒麻だけでも…
俺が囮になるか…)
「癒麻…」
樹が捕まるのを覚悟し、警官隊に聞こえないように癒麻を呼ぶ