「僕達に協力したい理由を聞かせて…」
癒麻は怒っているようにも見えた
悟は癒麻の過去を知っていることが言えずにいると…
「理由は無いの?
理由が無いなら許可は出来ないわ
これは貴方の運命さえ変えてしまうことよ」
癒麻は悟から目を離した
それを見た悟は意を決したように言った
「…ごめん、癒麻ちゃん
実はこの前の樹の話が気になって癒麻ちゃんの過去を調べたんだ…」
悟の話を聞いて癒麻と樹が悟の顔を見た…
「樹が言ってたよね…
『警察が癒麻の家族を奪った』って…
それが気になって悪いとは思ったんだけど調べたんだ…」
下を向いていた悟が癒麻の顔を見た

「……っ」
癒麻は瞳に涙を浮かべ堪えていた
「癒麻ちゃ…」
「癒麻っ」
昇降口に向かい走り出した癒麻に樹が声をかける

「てめぇ…!!
なんで今まで癒麻も俺も話さなかったと思ってんだよ?!」
ガシャン!!
樹が悟に殴りかかる