怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

 『詳しくは知らねーて言ったろ?
 ただ婆さんの話によると、あのじーさんの会社では立ち退きの件は決まってるらしい。』
 「決まってるって、承諾はしてないんでしょ?亜衣ちゃんのお父さん。」
 『そこまでは知らねーよ。
 婆さんの話じゃ、立ち退きは決まってるって話らしいからな。』
 「それじゃあ、話は勝手に決まってるってこと…?」
 悟は考え込んだ。
 『そういうことだろうな…。』
 「なにがなんでも追い出すつもりでいるのね…。」
 「……。」
 癒麻の言葉に、三人は考え込んだ。
 「なんとしても止めなきゃ…。」