怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

(あの時と同じなんだ…。
叔父さんが癒麻に好きか聞いてきた時…。
今のこいつの目は、あの時の叔父さんと同じ目をしてた…。)
樹は閉じた目を開いた。
「樹…?」
(愛おしい人を見る目…。今のこいつには癒麻しか見えていない…。)
「樹?」
(あの時の叔父さんと…。)
「樹!」
自分を呼ぶ声に、樹は思わず声のするほうを見た。
「急に黙り込んでどうかした?」
そこには心配そうに樹を見る悟の姿があった。
「な…、なんでもねーよっ!」
「なんか樹、悩んでたみたいだけど…。」
「なんでもねーよ…。」
樹は不意に悟に背中を向けた。