怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

『結婚する前は硬派で通ってた兄さんが実は親バカだったとは知らなかったけどな…。』
章治はガリガリと頭を掻いていた。
『そうですね…。それでも今の療治さん…が本当の…療治さん…なん…でしょう…ね……?』
癒麻を抱いてデレデレになった療治を見ながら悠子は作り笑いをしていた。
『義姉さん、顔引きつってますよ…?』
悠子をチラッと見て、療治へと章治は視線を戻した。
『でも可愛がらないよりは良いんじゃないかしらー?』
ニコニコ笑いながら五十鈴が口を挟む。
『そうね…。その点は安心だわ。』
悠子は安心したように五十鈴を見る。