怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

『癒麻ぁ~っ!パパだよー!良い子にしてたかぁ~?
あ~っ、逢いたかったぞー。癒麻ぁ~。』
仕事から帰ってくるたびに癒麻を抱きしめ頬擦りしていた療治。
『あなた。今朝逢ってるじゃないですか?』
そんな光景を優しい笑顔で見つめていた悠子。
『今朝逢ったきりだから逢いたかったんだよー。
なー?癒麻?』
『おとうさまいたいー。』
ギュッと抱きしめられて癒麻は嫌がっていた。
『おかあさまー!』
療治の手から抜け出して、癒麻は悠子の元へと走っていく。
『パパよりママが良いのか~?癒麻ぁ~…。』
ガックリと肩の力を落とす療治を、悠子は困ったように見ていた。