怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

(癒麻ちゃんにバレてたんだ…。俺の気持ち…。)
(……。)
動揺する悟を癒麻はチラッと見て、立ち上がる。
「癒麻?」
「お茶だけじゃ淋しいから、なにか食べられるもの持ってくるわね。」
癒麻はニッコリ笑って隣のキッチンに入って行った。
「……。やだ…、僕どうしたら良いの……?」
癒麻はそのまま座り込んでいた…。
「……。」
癒麻が部屋から出て部屋に残された樹と悟は黙ったままだった。
(じいさん…。聞こえてるの解ってて言ったな…?
どうすんだよ?この空気…?)
樹は思わず頭をガシガシと掻いた。