怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「どうやら悟くんは嘘をつけないタイプのようだね。」
総十朗はカラカラと笑った。
「これから先どうなるか、楽しみだね。
さて…、そろそろ部屋に戻ろうかね…。」
そう言うと総十朗はゆっくり歩き始めた。

「…丸聞こえだ……、じいさん……。」
癒麻の部屋の襖に立っていた樹は、ポツリと呆れたように呟く。
先程の総十朗達の話はすべて癒麻の部屋まで聞こえていた。
(俺…、完璧にバレてたんだ…?)
総十朗達の会話に、悟は恥ずかしさと居心地の悪さに下を俯いていた。
(癒麻ちゃん…、どう思ったのかな…?)
悟はチラッと癒麻を見てみた。