「お前等っ女1人相手に何やってんだよ!」
そこには握り拳を作って怒鳴る樹がいた
「いきなり何しやがんだってめー!」
「亜衣ちゃん、大丈夫?」
殴りかかった樹に男達が気を取られてる間に癒麻が亜衣を男達から離す

「あ…癒麻ちゃん…
こ…怖かった…」
癒麻の顔を見て、安心した亜衣は癒麻の胸に顔をうずめ、泣き出した
「もう大丈夫よ
亜衣ちゃん」
泣き出す亜衣に癒麻は背中を擦る
「誰が『大丈夫』なんだよっ
人を悪者にしやがって!」
癒麻の言葉に男達が怒りだす
怒りだした男の方に癒麻は振り返る
「お?美人じゃん♪
そっちの彼女が付き合ってくれるんなら、そっちの子は良いや♪」
その言葉に樹は更に怒りが頂点に達した
「てめぇ…いい加減にしやがれっ」
「ちょ…っ樹ストップ!」
暴れそうになっていた樹を悟は後ろから慌てて止める
「悟くん…っ」
いきなり止めにきた悟に癒麻は驚いていた
「あ、おはよう
癒麻ちゃん、亜衣ちゃん」
樹を羽交い締めにしたまま、悟は挨拶をする
「呑気に挨拶してんじゃねぇ~!」
暴れだした樹を見て、男達は慌てて車で逃げ出した