「いらっしゃいませ、悟様。」
「こんにちは、お邪魔します。」
次の日の仕事前日、仕事の打ち合わせに悟は桂木家を訪れた。
いつものように浅宮に迎え入れられ、悟は癒麻の部屋へと向かう。
「癒麻ちゃん、戻ってますか?」
「はい。お嬢様はお部屋でお待ちかねでございます。」
浅宮は悟に一礼をした。
「ありがとうございます。
あ…、ここでいいですよ。
ついてこなくても部屋なら解りますから。」
悟は笑顔で手を振る。
「かしこまりました…。」
浅宮は一礼をして、その場を離れた。
悟は通り慣れた廊下を進む。