「や…やめてください…
は…離してください…」
「えー？良いじゃん♪
ﾂﾚﾅｲこと言わないで遊び行こうよ♪」
「は…離してください～…」
次の日の朝、生徒達が賑わう通学路で車を止めた2人の男達が1人の少女に声をかけていた

遊びに行こうと誘う男に制服姿の少女は怯えていた

悟は偶然その光景を目撃した
(あれ？あの子、同じｸﾗｽの…
確か寿亜衣ちゃんだよな？
なんか嫌がってる？)

瞳に涙いっぱい溜めた亜衣は男達に怯え、下を向いて逃げようとしていた
「良いじゃん？
一緒に遊ぼうって♪
ｻｯｻと乗れよ！」
笑っていた男達はｼﾋﾞﾚを切らし、いきなり声を荒げた
ﾋﾞｸｯ！
いきなり声を荒げられ、亜衣は首をすくめる
「早く乗れよ！」
男達が無理矢理力付くで乗せようとしたのを見て、悟は走りだした
「あいつらっ!!」
ﾊﾞｷｯ!!
悟が走りだす瞬間、一足早く男達は悟とは別の男が殴っていた