怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

癒麻は少し照れたように亜衣に笑いかけた。
「心配してくれてたの?ありがとう…。」
癒麻の笑顔に、安堵の笑みを浮かべる。
「癒麻ちゃん…。」
癒麻は両手に指を絡めて上に伸ばし、大きくノビをした。
癒麻は腕を下ろして空を見上げる。
「少しだけ悩んでいたの…。ある人の言葉でね…。
でも確信があったわけじゃなかったからね…。」
「ある人の…言葉…。」
癒麻ははにかんだ表情で亜衣を見る。
「たまたま聞いた話があるの…。
なんとなく、その話を思い出して考え込んだだけ…。」
「話…?」
癒麻はまた真っ直ぐ空を見上げる。