怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「ありがとう。雫が顔に当たって気持ち良いわね…。」
ニッコリと亜衣に笑いかけ、癒麻は静かに瞳を閉じる。
「水を弾く音が心地いい…。」
「良かった…。癒麻ちゃん元気出たみたい…。」
「え…?」
安心して胸をなで下ろす亜衣の顔を癒麻は驚いて見た。
「亜衣ちゃん、どうして…?」
「ごめんなさい…。余計な事だった…?
癒麻ちゃん、なんか元気無さそうだったから…。」
亜衣は不安そうに下を俯く。
「あたしなんかが癒麻ちゃんの役に立てるわけ無いのに……。」
亜衣は少し涙目になっていた。
「亜衣ちゃん…。」