怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「ここ静かね。ゆっくり食べられそうだわ。」
「うん…。ここ、あまり人が来ないからお気に入りの場所なの。」
校舎からでは死角になる水圧の高い裏庭の噴水へと癒麻は亜衣に案内されて来ていた。
(こんな場所もあったのね…。)
癒麻は噴水を見上げた。
「水しぶきが、気持ち良いわね…。」
顔を上げた癒麻の頬に、落ちてきた水滴が当たる。
「気に入ってくれて良かった…。」
癒麻の笑顔で、亜衣は安堵の笑顔を浮かべる。
「僕が来て良かったの?お気に入りの場所なんでしょ?」
「う…うん…。癒麻ちゃんだから平気…。」