「癒麻ちゃん大丈夫?やっぱりキツいんじゃない?」
放課後。
少しぐったりとした癒麻に、悟は心配そうに声をかける。
「寝てないんでしょ?帰って寝た方が良いよ…?」
「ありがとう…、悟くん…。
帰って少し寝るわ…。」
癒麻は少し引きつった笑顔で、顔にかかった髪をかき上げながら悟に笑う。
「だから無理をするなって言っただろう?
少し待ってろ。今、迎えがくるから。」
樹は携帯を片手に持って、癒麻のところに戻ってくる。
「迎えこれるって…?」
癒麻から樹に、視線をずらして悟は聞く。
「ああ…、もうすぐ着く…。」