癒麻は、なにも無いはずの無空間から奈落へと堕ちていく…。
癒麻は必死に手を伸ばす。
どれだけ伸ばしても届かない手。
時間だけが経っていく。

『い…っ、嫌ぁーーーっ!!」
癒麻は勢いよく体を起こした。
「ゆ…、夢……?」
早くなる鼓動に、癒麻は膝を抱える。
「また…、あの夢……。」
膝を抱えて、癒麻は声を殺して泣いていた…。