怪盗舞月夜WINGただいま参上♪

「それで次の仕事なんだけど、相手が厄介な相手なのよ…。」
「厄介って…。」
「今度入るとこは、今までと違ってビルじゃない。」
悟の問いかけに、癒麻に代わり樹が答える。
「ビルじゃないって、それまさか個人所有の民家ってこと?」
「ああ、それでも相手は嫌な奴だけどな…っ!!」
樹は、思い出したように腹を立て、テーブルを叩く。
「どういうことなの?」
樹の言葉に引っかかった悟は、真っ直ぐ樹を見た。
「………っ。」
癒麻は言いにくそうに、下を俯く。
「…癒麻の両親の時と、一緒だ…。」
「え……?」